動物や自然に関する絵を描いています。 動物たちを間近で見てきた経験から、それぞれの動物の特徴や動きをとらえた絵や、それらに関した文章も書きます。   身近な自然を題材にしたブログもぜひご覧ください♪

川岸の草が刈られた後の物語

暖かくなると、冬の間土の中に籠っていた植物たちが一気に顔を出したかと思ったらグングン伸びてあっという間に生い茂ってしまいました。そして早くも次々と刈られていきます。

膝くらいの高さまであった植物たちですが、片方の岸の草の一部がきれいに刈られました。
こうなったら今までと違うことが次々に起こります…

まずは地面にこぼれた種などをつつくキジバトたち。

画像に写っているのは2羽ですが、ここぞとばかりに集まったキジバトたちが他にもいました。
そして、この辺ではあまりみないドバトも見かけたので「へ~!」と思った次の日!!

なんと、見るも無残なことに💦
猛禽が捕まえた跡です。裸地になると上空からはとても見やすくなりますし、ドバトはキジバトよりも警戒心が低いのでターゲットになってしまったのです。

そして、このすぐ横ではラッキー!と言わんばかりにセッセと羽根を運ぶムクドリたち。

この数日後にすぐ近くでムクドリの巣を見つけました。
きっとこれから孵化するヒナたちに、ふかふかのベッドを作ってあげることができたでしょう。

そして、ムクドリが羽根を運んでいるその先では…

アカミミガメが産卵中(>_<)
これは何とも喜ばしくない光景です…
草がいっぱい生えていたらここでは産卵できなかったであろうこのカメは、普段は別のところを探して産卵するのですが、今年は川から上がってすぐのところで産卵できるなんてラッキー!と思っているかもしれません。
外来生物であるアカミミガメは、在来種のイシガメよりも1シーズンに産卵する回数が多く、1回の産卵数もイシガメよりも多いのでどんどん増えていってしまいます。

産卵しているアカミミガメのその先では、

ホオジロが対岸を見つめていました。
この場所は昨年、右岸左岸をペアで行き来していました。おそらくどちらかの岸の草の中で営巣していたと思われます。
こんなにきれいに刈られてしまったら営巣はできません。エサをとるために行き来していた岸もこちら側では虫が減ってしまったと思います。そのうち草は伸びますのでそれまでに対岸で営巣し、繁殖してくれることを期待します。

この場所は直接人が入る場所ではありませんので、草が茂っていたら生き物たちにとっては良い場所だったかもしれません。
人の住む地域ですのでそのままにしておくのも問題がありますし、今回草を刈った前後の2日でこのようなことが見られたことでいろいろ考えさせられました。

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