動物や自然に関する絵を描いています。 動物たちを間近で見てきた経験から、それぞれの動物の特徴や動きをとらえた絵や、それらに関した文章も書きます。   身近な自然を題材にしたブログもぜひご覧ください♪

理想のペット用体重計

 むかーし昔私が飼育員になった頃、体重を量るのは手で持ち上げることができる動物と号令で動いてくれるゾウくらいでした。しかし、体重は動物管理の基本。時が経つにつれて様々な動物で体重を量るようになりました。

と、なると……
単位がtのゾウから数gの小鳥(もちろんそれよりも小さな生きものも)と、あまりに重量の幅が広いし、地面にいるものもいれば、木に止まるもの、水中にいるものと、その動物にいる場所さえ違うのにおなじ秤(はかり)では通用しない。そして体重を量るだけのために動物に負担をかけたくない。
 そこで各担当者はその動物、その個体にふさわしい体重計や秤をあれこれ悩んで探したり設置方法や計測方法を考えたりするのです。

私が小獣とよばれるキツネやタヌキ、小型ネコサイズの動物を担当していた時も体重計には悩まされました。
いやいや、そのサイズだったら世の中に犬や猫など一番多様な体重計(ペットスケール)が存在するのでは?と思われがちですがそうでもなく……

動物園の動物たちはペットと違って抱っこして体重計に乗せることはしないし、誘導したとしても初めからすんなり乗ってくれるわけでもない。そうなるとペット用の体重計は非常に不便なことが多いのでした。

何が不便かというと
・まずは形

とにかくカーブが付いているものが多い!フラットな天板がなかなかありません。あったとしても淵がついているとか。
そして、表示が上についていたり天板で見えにくかったりすると、遠隔で見ているときに見えないのです。

では、どんな形だったらいいのかというと
私の思う理想の形はこれです。

なぜこの形がいいかというと

その個体がいつも入る箱やケージ、またはお気に入りの寝床など、その下に体重計があったら動物に負担をかけずに測定できるからです。そしてあえて量るときでも体重計そのものやちょっとした段差が怖い個体にとって床の一部にしてしまうことはその怖さを取り除くひとつの手法でもあるからです。
ですから、体重計自体は側面が垂直であるとなにかと便利です。

そして、いつ乗るかわからないときなどに便利なのは断然リモコン!!!針の付いたアナログな秤は乗ったらすぐに見られるので便利ですが、デジタルだと勝手に電源が切れるので常に設置しておいて乗ったときに確認するということができないのです。
こんなペット用体重計があったら、ペットはもちろんのこと動物園の多くの個体にも役に立つと思うのですがどうでしょう。

・次に表示
 直前にも書いたように最近のものはほとんどデジタル。リモコンがないデジタルならいっそのこと針の付いたアナログほうがいいのに…と思ったものです。なぜなら、まだ測定に慣れていない個体はすぐに乗らないのでそれを見届けてひたすら待つこともあります。そんな時デジタルはオートオフなんて便利な機能がついていて電源が勝手に切れてしまうのです!!!!おまけに、良かれと思ってつけているであろう「ペットが動いていても自動的に体重を読み取る機能」、一度数値が決定してしまったらそれでおしまい。これが本当に困るのです”(-“”-)” 

乗るかも!
おっ! いいぞ!
がんばれ! 乗ってくれー!
(数字が動くので勝手に表示が止まってしまう((+_+))

    もしくは…

ついに乗った!と思ったらオートオフ機能が(T_T)/~~~

といったことが良くあるのです。


さて、なぜ飼育員でなくなった今そんなことを語るのかといいますと

2年前に我が家に来た猫
びっくりするくらいの繊細猫で、飼い始めたころは触るのはおろか目も合わせられない、近くにも寄れない、捕獲された記憶からかケージや箱に入るのが怖い、なにもできないという猫で途方に暮れていました。
そんな猫の体重なんて量れたもんではありません。

日々様々なトレーニングを続けること2年、やっとキャリーケースに入ってくれるようになりました。これで体重計を下に置けば体重が量れる!と思い体重計を探したのですが、やはり理想の形のものがない。
そんなこんなで飼育員時代を思い出したというわけです。

そしてついに見つけたのがこれです!!
オートオフ機能や上で動いていると勝手に測定してしまう機能があるのは残念ですが、天板がフラットになることと表示がこっちを向いていることでこれに決めました。散々探してこれしかありませんでした。


猫が大好きな爪とぎがついていて、それを外すと見事にフラットです!

そしてまんまと、しかもあっけなく繊細猫は乗ったのでした笑
キャリーケースを上に乗せなくても(乗せても量れました)。

めでたしめでたし (^^♪

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