冬の間は花が咲く植物が少ないですが、春になり夏になるといろいろな種類の花が次々と咲いていきます。
中にはもう花が終わって種になっているものも多くありますね。
今日は私が身近で見た花の中から、花びらに見えるけれどそうでない花の一部を挙げてみます。
花びらに見えなければ何なんだと言われたら、種類によって様々です。
一部は花びらであったり、全部ガクであったり、葉が変化したものであったり…と用語を理解するのも分類するのも難しいので、これから少しずつ勉強していこうと思います。
この時期、この話題でよく出てくるのはアジサイですね。アジサイは色が濃い部分が花びらに見えますがガクにあたります。
ガクアジサイは中央に花が固まっています。よく見ると咲いているものとツボミのものがあるのが分かると思います。
そのほかに花びらとガク、両方が花びらに見えるものといえは…
ユリは数字の打ってある3枚が内花被といって花びらにあたる部分、外側3枚は外花被といってガクにあたる部分です。アヤメは模様の付いている3枚が外花被それ以外が内花被です。
また、花びらでもガクでもないものもあります。
それぞれ名称は違いますが、葉が変化したものです。
そして、花びらに見えるけれど葉っぱであるものは
今ちょうど葉が白くなり始めているのがハンゲショウ。漢字で書くと「半夏生」です。遠目で見ると白い部分が花に見えますが、本当の花はその横にある長細いものです。
そもそも、花びらなど目立つ色をしている部分の多くは、花粉を運んでもらうための虫を誘き寄せるためだと言われています。植物の繁殖の戦略は奥深く、知らないことも多く知る度に関心しきりなのですが、この目立つ色で虫を呼ぶというのは代表的な戦略ですね。
ハンゲショウの花のように、花のまわりに花びらもガクも何も付いていないタイプの花はこんなものもあります。
ナラやブナの仲間の花はこんなヒモのようなモールのような花です。これらは風媒花といって風によって花粉を広げるタイプなのでまわりにヒラヒラがない方がいいのでしょう。
あ、花が咲いている~
なんて何気なく見ているものも、実はそれぞれの繁殖の戦略に合わせた形状をしているので調べてみると面白いですよ(^-^)