私が飛ぶ鳥の種を同定するおもしろさにはまったきっかけは10年以上前のタンザニアでのできごとでした。広い広いアフリカで、近くも遠くもいろいろ見たくてキョロキョロしていました。そして、とりあえず何かわからなくてもあとで調べればいい、もしかしたら被写体以外のところに何か写っているかもしれないと、きれいに撮れなくてもてもシャッターを押し、帰ってから撮った画像を隅々までズームしていろいろ見てみました。
その中にあった上空を飛ぶ鳥を撮った2枚の画像。そのままではちょっとわかりにくかったのですが、ズームしてみるとはっきりと種が同定できたのです。
実際撮ったのが左、ズームしてみるとはっきりとしゃもじのような嘴が分かります。African Spoonbill(アフリカヘラサギ)でした!
そしてさらに感動したのがこちら
ズームすると嘴にくっきりと隙間が!African Open-billed Stork (アフリカスキハシコウ)でした!
これはおもしろい!と、それから遠くに飛んでいる鳥の写真を撮ってはズームして種の同定を試みるということをするようになったのです。
昨年行った南アフリカでもやりました。
↑ この特徴あるシルエットはBateleur(ダルマワシ )です。
↑ このはっきりと柄がわかる猛禽はAfrican Fish Eagle (サンショクウミワシ)
↑ 左はHadada Ibis(ハダダトキ)、右はおそらくCommon swift(ヨーロッパアマツバメ)かなぁ…と思っています。
こんな感じで楽しんでいるのですが、もちろん旅先だけでなく日常でもやっています。
日本で見られる鳥で、飛んでいる姿に特徴のある鳥をいくつか紹介します。
中央に見えるゴマのような集団、これはわりとどこでもでもよく見ることができるムクドリのねぐら入りです。シルエットというよりもにぎやかな鳴き声でわかりますね笑
次はシルエットでもわかるけれど、飛んでいく群れの形でもわかるこの鳥
カワウです。編隊を組むのはウの仲間やサギやガンなどに見られます。
では、ウとサギとガンはどうやって見分けるかといいますと…
ダイサギ(左)とアオサギ(右)です。彼らは首の長い鳥ですが、すくめて飛んでいるのが分かると思います。これは大きな特徴です。
ちなみに昨年見たオオハクチョウも飛んでいる所が撮れたので比べてみてください。
それぞれ顔は上です。首をピンと伸ばして飛んでいます。
さて、ここでちょっと本題(?)に入りますが…
最近暑いので夕方にウォーキングをするのですが、同じような時間(だいたい18:30頃)に3羽の鳥が同じ方向にむかっていくのを何度か目撃しすかざず写真を撮っていたのですが、たぶんアレかな…とは思うものの決定的な画像がとれませんでした。
右の画像を見ると多分アレだな…と思いますよね笑
でも、先日ついに「ソレ」と決定した画像が撮れたのです!
遠くに飛んでいる鳥をズームで撮って、さらにそれをズームで見ているので見にくいかもしれませんが…
一番左の個体だけ顔が違う!
おぉっ!後ろの2羽は!
当たっていました、ゴイサギです!しかも、1羽は成鳥、2羽が幼鳥です。ゴイサギの幼鳥は茶色に白い点々があるので通称ホシゴイと呼ばれています。毎日夕方に親子で移動していたのですね。
ちなみに親(成鳥)の姿は茶色ではなくこんな感じです。
オスメスで子育てをする鳥かと思っていましたが、いつも3羽なので親は1羽です。
この日以降も何度か3羽で飛んでいく姿を目撃しています。
こんな感じで一人で楽しんでいるのでした(;^ω^)