鳥の声が聞こえてその鳥を見ようとしたとき、みなさんはどこを見ますか?
顔を上げて空を見上げますか? 木の枝を探しますか?
鳥を良く知っている人ならば、
鳴き声→鳥の種類→普段いるような場所
の方程式が頭に浮かび、そこを探します。
分かりにくいですよね…
例えば、「ホーホケキョ」という声が聞こえたら、多くの人が「あ、ウグイス!」となりますよね。
でもウグイスは他の鳴き方もして、その声を聞いてもウグイスだとわからない人が多いですし、そもそもウグイスを実際に見たことがあるという方は少ないです。
鳥を知っていると「ジャッ ジャッ…」と聞こえたら、ウグイスだとわかり、探すのは生け垣や藪などの草木の生い茂った低い場所です。
ウグイスは普段は人目の付かないところにいることが多いのです。
鳥=上にいる ではないのです。
先日、散歩をしている鳥の声が聞こえました。
か細い声で「チ」…「チ」と。
分かる人はこれでわかります。
声の聞こえたあたりにこんな場所がありました。

このような場所を好む鳥です。
ズームします。

近付くと鳥が逃げてしまうのと、スマホで撮ったので画質は悪いですが、この中にいます。

これは「アオジ」という鳥です。
ラッキーなことに茂みの中ではなく上に止まっていてくれたので撮れましたが、たいていはこのような茂みの中にいるので写真を撮ろうとしてもピントがなかなか合わず撮れません。
「アオジ」は全国的にいる漂鳥(国内で移動をする鳥)です。真夏は涼しい所で過ごすので、私がよく見るのは冬です。
実は、ウグイスもこのようなところにいます。
ウグイスもアオジもさほど珍しい鳥ではありませんのでよく声を聞きます。ぜひ茂みの中から聞こえる声に耳を澄ましてみてください。
「ジャッ ジャッ…」と聞こえたら、ウグイス、
「チ」…「チ」と聞こえたらアオジです。
生き物の鳴き声はなかなか文字で表現できないので、この違いは自分で聞いて覚えるしかありません。