秋の虫の声が聞こえてくる季節になりましたがまだまだ日中は暑く、私の自然観察兼ウォーキングは夕方から夜にかけての時間に行うことが多いです。
それでも真夏は完全に日が落ちてから出発するのが、最近は日没前に出発して帰る頃は真っ暗という感じの時間帯になりました。
少しは留鳥たちが避暑地から戻ってきましたがまだまだ少ない季節。川の上を飛んでいるツバメが間もなくアブラコウモリに変わっていく様子を感じながら歩いているのですが、自然観察の対象は虫が多い気がします。
さて、だんだん暗くなってくると足元に現れるのはショウリョウバッタのメス。最初の1匹を見つけてから約20分ほどの間に多い時は10匹ほど出会います。
なぜ暗くなると出てくるのかショウリョウバッタの生活史を調べてみても「日中に活動する」と書かれているものが多く、謎が解けないまま観察を続ける日々。
ある日、そんな話を友人にしたところ「産卵のためでは?」と!!
見かけるバッタはどれも7~8cmほどある大きな個体なのでメス。「間違いない!」そう思って調べるとやはりその時間帯に産卵するという記事がいくつも出てきました。
虫の中には成虫で冬を越すものもいれば、そうでないものもいて、ショウリョウバッタは後者。
産卵をして次の子孫を残して冬になる前に死んでいく。
だんだん暗くなって足元が見えにくくなるので、踏まないように懐中電灯で照らしながら歩いています。
ショウリョウバッタは緑の個体もいれば茶色のもいます。
そんな中、小さな甲虫にも出会いました。
コクワガタでしょうか?これもメスでした。
特に木が多い場所ではありませんでしたが、このメスも産卵場所を探していたのでしょうか…?
それから数日後、実家に行った時「最近シソがバッタに食べられて穴だらけ」ということを聞き、見てみると何匹もいるいる!
捕まえてみました。
ここにイボイボがあるのはオンブバッタです。
そこにいたのはほとんどが3~4cmの大きさでした。この時期、今年羽化したバッタが成長し、ラストスパートでいっぱい食べるらしいのですが、オンブバッタは他のバッタがよく食べるイネ科の植物ではなくシソ科やキク科などを食べるそうです。
ちなみにショウリョウバッタはこの部分はイボイボではありません。
あまり画質良くないですが参考に…
↓
調べているとつい話が広がってしまいますが、オンブバッタには本来本州にはいなかったアカハネオンブバッタという種類が関西を中心に広がっているということが分かりました。
姿だけでは見分けが付けにくいのですが翅を見たらすぐわかるということでした。しかし、私は翅まで見なかったので実家のシソについているオンブバッタの翅を調べてほしいと両親に頼み、撮影してもらったのがコチラ
↓
普通のオンブバッタでした(^-^)
今回のことで、秋は虫たちが最後の任務を全うするために一生懸命なんだなぁと改めて感じました。