動物や自然に関する絵を描いています。 動物たちを間近で見てきた経験から、それぞれの動物の特徴や動きをとらえた絵や、それらに関した文章も書きます。   身近な自然を題材にしたブログもぜひご覧ください♪

食肉卸市場の見学③(中央卸市場編)

前回の②で終わる予定だった食肉卸市場の見学ですが、あの後もいろいろ調べていたら処理の仕方が各施設で違ったり、使っている機械が違ったりすることがわかり、他の施設も見てみたいと思うようになりましたので、別の施設見学に行ってきました。
ちなみに、前回の①と②は地方の卸市場です。

さて、今回訪ねた所では約2時間の見学で、映像を含めた施設の説明→作業現場の見学→セリ場の見学(セリは行われていない時間)→部分加工作業の見学 といった内容でした。

前回の施設と大きく違ったところは、牛と豚の作業場が完全に違う場所で行われているという点でした。ですから、牛と豚の作業を同時に見ることができました。

そしてもうひとつ
牛も豚も1頭ごとに枝肉と頭部・内臓が紐づけられながらレーンを進めていくというところでした。

まず、豚。

気絶後に放血した豚が吊り下げられたところから見学できました。
まずは内臓を取り出すための切り込みを入れ、レーンに流れていきます。次に手首が落とされまた流れていきます。そのあとに肛門をくりぬいて直腸を外す工程。

そこからまた流れると、頭を外すために台が持ち上がり

首が下がるのでここで頭を外します。

そして頭と内臓(赤ものと白もの)の3つに分けてそれが別のベルトコンベアで流れていきます。ここで体と中身が分けられるのですが、セットで流れていきます。
赤ものは名前の通り赤い内臓で、肝臓や心臓などを、そして白ものは腸や横隔膜など白い部分のことを指します。

そのあと皮をはぐのですが、前回の施設は豚が縦につるされたまま縦型の機械が豚の周りを回る形で皮をはいでいましたが、この施設では豚を横にして豚を回しながら皮をはぐ機械でした。

そして牛。

前回の施設と作業工程はあまり変わりませんでしたが、体と中身の紐づけをしていました。頭部に個体識別のラベルが貼られており、同じラベルが枝肉にも貼られて一緒に流れていきました。

ちなみに白ものなどその他の内臓はその間にあるベルトコンベアに乗せられて一緒に流れていきました。
ちょうど見学していた時、枝肉に気になるものが見つかり獣医師が確認をしている間、枝肉レーンはもちろんのこと、吊ってある頭等のレーン、白ものを乗せたベルトコンベアも一緒に止まっていました。

解体作業見学はここまで。
そのあと、セリ場見学でセリのお話を聞き、一度見てみたかった部分加工の作業場も見ることができました(豚のみ)。端に豚の枝肉が吊ってあり、そこからそれぞれの部位に分けて梱包して出荷するという流れでした。
解体現場はみなさん汗だくの作業ですが、部分加工の部屋はお肉を新鮮で衛生的に保つため常に10℃の中での作業ということでとても寒そうです。

安全に出荷するまでにとても厳しい管理のもと作業が行われ、非常に気を遣うお仕事だと感じました。
野菜や果物、穀物などの食べ物と違って、生体を解体して私たちのもとに届くお肉は各家庭でできるものではありませんし、とても多くの時間や工程を経て、とても多くの方々の労力、そして広大な施設が必要な食品なのだと改めて感じることができ、さらに感謝の気持ちが深まりました。

今回の見学で一番衝撃的だったのは、見学前に配られたプリントです。
いかに今まで差別や侮辱を受けてきたのかを思わせる内容で、これらの作業にかかわっている方々は嫌な思いをいっぱいしてきたのだろうと感じました。
しかしそのプリントを見て、逆に今までそう感じていなかった人たちに違和感を与えてしまうのではないだろうかと心配になりました。

そして、前回見学した施設は町中の住宅街にあったけど、今回の施設は外れたところにありました。さらに、施設名に「食肉」という表記が全くなく、それに対しても違和感がありました。

様々な意見があるかとは思いますが、この仕事に携わっている方々はたいへんな技術とプライドを持ってやっているのだろうから、もっと自信をもって堂々とやってもらいたいと思いました。

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